* What's his scent like? *
今日、初めて彼の家にお邪魔する。
靴下に穴が空開いてるとか、
ましてや変な匂いがするなんてこと決してないように、
綿密にフットケアもしっかりした!
緊張しながらピンポンを押す。
「いらっしゃい」
柔らかな笑顔で迎えられて、
ほっと胸を撫で下ろす。
白を基調とした清潔感のある玄関が秀らしい。
足を踏み入れると、1Kの間取りのその部屋は目の前が台所だ。
「ん…なんか料理してた?」
「あ、わかるか?」
彼女が来る日に豚キムチかい、
なんて考えながら通されたその先は…。
「まさかの和室?!」
「珍しいだろ今どき」
どこか懐かしい畳の匂いが立ち込める。
嫌いじゃない。寧ろ好きだ。しかし。
「手洗ってくるね」
若干動揺しながら洗面所に向かってみれば…。
「なんか苔くさいんだけど?!」
「あー、さっきまでアクアリウムの掃除してたから」
そういうことですかい。
秀の部屋は爽やかな匂いがしそうだという
勝手な思い込みから裏切られ続けている。
いいんだけど。
それで幻滅とかしないし。
部屋に戻って、ぽすんと隣に座って抱きついた。
すぅ、と大きく息を吸うと独特の香りが鼻をくすぐった。
「秀、香水とかつける派?」
「つけてないけど…ごめん、もしかして汗臭いかな」
「んーん」
私は大きく首を横に振る。
もう一度、肩のあたりに顔を埋めて大きく吸い込んだ。
「すごく落ち着く」
秀の爽やかなイメージとは異なる。
甘くて穏やかといえば聞こえはいいけど、
なんというか……お香のような。
「(あれか…)」
一人暮らしの部屋に、実家から持ってきました感のある立派な桐タンス。
家族を大切にする秀らしい。
「あったかい匂いだよ」
君の笑顔もまた、春の陽だまりみたいだった。
銀座primaniacsさんてテニプリコラボ香水鍵に行ったら
まさかの大石のフレグランスがお香系だった動揺をなんとか鎮めようとした結果(笑)
大石ならどんな匂いしててもいいやという境地に達するために
徹底的に臭くしてやったぞ(やめろや)(すみませんwwww)
始めついったに投下したんだけど
そういうレベルの文字数じゃないと気付いたので
普通にサイトに上げることにしました。
2019/02/16