* 眠い目擦った後に *












朝起きて。
というか、起こされて。
そのまま情事にもつれ込むことの多い私たち。
今日もまたそのパターン。

ただいつもと違うのは、
今日はいつもより早く出かけなければならないということ。


れろー…と、
秀の舌が私の体を這う。

気持ちいい、とか気にしている以前の問題。


「ちょっとあんまり舐めないでよ」

「どうして、シャワー浴びればいいじゃん」

「そんな時間ないよ」

「あるよ」

「なんで」


時計を見ようとしたけど、
私の眼前に現れたのは秀の顔。
顎を持ち上げられて、長い長ーーいディープキス。

そして口を離すと。



「すぐにたくさんイカせてあげる」



そう宣言して、全身舐め回しつつ即行で全部脱がされた。
恥ずかしくて腕と足をクロスさせたけど、すぐに指令が出る。


、足広げて」

「こ、う…?」

「そう。で、自分で弄ってて」

「ん、んん…っ」


言いながら、秀も性器が露出するまでパジャマと下着を下ろす。


「もっと…中にも指入れて……そう…エッチだね…」


自身を擦る手が速くなる手が見えた。
少し息が荒くなった秀は素早くコンドームを装着すると
私の両膝に手を掛けて「入れるよ」と小さく呟いて、
返事する暇なく奥まで差し込んできた。


「ああっ…!」

、ギッチギチ…」

「しゅう、硬い、あつ…!」


ずちゃずちゃと卑猥な音が響く。
そして…



「そ、こ…!あああああっ!」



私の弱いところを見つけて、執拗に責めてくる。
体が勝手に跳ねる。

だめ、イキそう、
てか、もう、イったかも。むり…

気持ち良すぎてしんどすぎて、秀の腕を叩いた。
だけど、動きをやめない。


の中すごい、ぎゅんぎゅんうねってる」

「だ、め…またイク…!」

「俺も、出すよ!」


―――…そして、
新幹線が通り過ぎるみたいに一連の行為が終わった。


激しかった……

でも、気持ち良かった、な。なんて…。


いつもは、無理させないようになのか、
楽しむためなのか、
わざとゆっくりやってたのかー…。


「勝てない…」

「ん、どうした?」

「……キモチヨカッタ」

「それはヨカッタ」


にっこりと笑って、
「ほら、シャワー浴びるだろ」
とぽんぽんと頭を叩いて体を起こしされた。
手を取られてベッドを降りながら、

(クッソ、好き…)

と思うことしか、私には出来なかった。


勝つも負けるもないわ。
これが惚れた弱み、か。






















S一郎かつテクニシャン(満足)
言葉攻めしまくるタイプの大石書いてみたw
そして主人公ちゃんもいい感じに調教されてんだよなー(笑)

付き合い長くなってきて砕けた口調になってる大石好きなんだよね。

『寝ぼけ眼のままで』と同じ設定。
あっちの方が主人公ちゃんの知能指数低そうに見えるけど、
寝起きが悪いタイプということでw


2017/01/31