* 一回り年上の元カノが居るカレシ *













「しゅうくんってさぁ、なんかいっつも余裕あるよね」


そんな私の言葉に対しても
「ん?」とかいって平然と笑ってるあたり、私はこの人に適わない。


「全然同い年って思えない」

「大丈夫だよ、俺はお前の甘えん坊さんなところ好きだよ」

「うーそういうんじゃない…」


もう、その発言自体が余裕ありすぎて。
いつも私ばっかが必死みたい。


「だから……、んっ」



文句を言おうとしたのに
その口は塞がれてて。

気付かない間に左手の指は絡め捕られてるし、
何より、しゅうくんのもう片方の手は私の後ろ、
もっと言えば私の頭と布団の間に挟まる形になってた。


こういうところ。

こーゆーとこだよ、もおー…。


口が離されたと思ったら、キスは額に降りてきて。
そっと目を開けると、笑顔のしゅうくんがいて。


「大好きだよ」

「……私も、スキ」


誰よりも何よりも、好き。

でもそれを口にするのは悔しいし、
どうせ言わなくったってあなたはもうわかっちゃってるだろうし。


ずぶずぶ。

ずぶずぶ。

アナタの沼にはまっていく。


たまには私もアナタを焦らせたいのに、
焦(あせ)らされて、
焦(じ)らされてるのは、
いつも私の方ばっかり。


しゅうくん。

しゅうくん…。


私はアナタの過去にも追いつけない。






















この大石、当然の如くドア引いて待ってエスカレーター下側立って
人混みでは肩を抱きふとしたとき頭ぽんぽんナデナデしてきて
ゆっくり歩いてほどよいタイミングで休憩挟んでくれて
めぼしいお店事前に見繕ってくれてて
料理のオーダーまとめてしてくれていつの間にか会計してて
そんでもってテクが半端ない野郎です。
なんだ、これだけみたらチャラ男じゃねーか!(歓喜)

ようするに『一回り』番外編。
12個上と一年間付き合って育成された結果がこれですわw

しかしこの大石絶対トラウマ系だぜ?w
初めて付き合った相手が痛烈すぎてもう年上以外愛せないのに
その分トラウマも根深すぎて、本心隠して同い年と付き合ってるんだw草ww

名前変換使いたかったけど『一回り』の流れと思ったら使えなくて
お前呼びにしちゃったし二か所修正せざるを得なくなったー。
1.「俺は甘えん坊さんも好きだよ」は
 「俺は◯◯の甘えん坊さんなところも好きだよ」でした。
 おかげで腕を伸ばして転がり込ませなきゃいけなくなったしww
2.「大好きだよ」は元々「しゅうくん…」を受けての
 「どうしたの?好きだよ、◯◯」でした。
 突然大好きだよも変だと思ってデコチューも差し込まざるを得なくww
本当は修正前の方が好きだったけどシリーズ物にはこだわりたいから
名前変換させるわけにはいかなかったー(※夢小説です)


2015/09/26