* 休み明けの登校しづらさたるや *












「(うああ月曜日怖い月曜日怖いぃぃぃぃ!!)」


ほげぷ。

朝から吐きそう。


誰もいない廊下をかつんかつんと歩いていたら
なおさら増してきた気がする。



なんでだろう。

学校は好き。
勉強は苦手じゃないし、
人間関係も良好、
部活も楽しくやってるし…。


ただ。

ただ。


このドアをくぐったら……!と思うと。



「(……よし!)」



気合いを入れて、ドアをくぐる。


そこには。



「おはよう、今日も早いな」



会ってみちゃうと、案外すんなり。
ほっと胸を撫で下ろす。


「大石こそね」


週末が明けても、大石は大石だった。
そんな当たり前のことで、胸につかえていたものか下りていくのを感じる。


そのまま会話を続けられる日と、
なんとなくシンとした空間になる日と。

さあ、今週はどっちの月曜日だ?


ちょっと間があったから、
あ、シンとする方だ、
と思った瞬間に
「実は昨日、テニスの大会だったんだ」
って、会話が始まった。


さっきまでの不安が嘘みたいになくなる。

今週の月曜日。






















月曜日の出社のしづらさたるや。

話したいのは主人公よりも大石だよね(笑)
話せない日は気まずい日、ではなく、
大石が話題を思いつけなかった日なのです。
でも主人公は大石のこと意識してるのは自分ばっかと思ってるから、
そこに原因があるだなんて思いつけないの。


2015/06/29