* 遠くの一杯より近くの一回 *












「日本の誕生日は短い」


せっかくの記念日に、
ぶすっとした顔でそんなことを言う私に
横でシュウは驚いた顔をしている。


「な、何言ってるんだ…?」

「ドイツ居たころはさ、一杯祝えたんだよ。
 まず日本時間で祝ってー、終わってからもドイツ時間で祝ってー。
 日付変わる瞬間だって何回も祝えたしさあ」


24時間プラス時差7時間で、合計31時間?
色んなことやったよなーぁ。
高校の頃の私、暇だったし!


「でも、結構大変だっただろ?夜中まで起きてたり朝早起きしたり…」

「時間のなさは愛でカバーだから平気だった」


いえーいとピースサインを向けてやった。
シュウは苦笑してる。

実は、どちらかというのは時刻的に
シュウの方が大変だったことも私は気付いてる。
(シュウは、たぶん気付いてないような気がする。)



「でもさ」

「わっ!」



前触れなく抱き締められて。

これは、あの頃はどんなに願ってもできなかったこと。



「回数が多いよりも、俺はこの1回の方が嬉しいな」

「……そだね」



一緒の空間で、同じことを祝う。
同じ瞬間に同じことを願っていたのはあの頃も変わらないけれど、
やっぱり触れ合うことができるっていうのは、幸せなことなんだなと思った。



お誕生日おめでとう。そしてこれからも宜しく。






















大石生誕祭2014\(^o^)/
この話は帰国して一回目の誕生日だと思いますが。
てわけで敢えていつってことはわからないように書きましたが。

珍しくっていうか初めてくらいに4/30が何の予定もなく
一日中大石にかまけているトゥデイなのですよww

大石お誕生日おめでとう\(^o^)/
サイトも12周年ありがとうございます\(^o^)/\(^o^)/


2014/04/30