* そっかもね、なんてね。 *












「秀さ、前と喋り方変わったよね」

「そうかな?」

「ウン」


最近、ふとした瞬間に感じることがある。


「例えば?」

「んー…そう言われるとパッと浮かばない」

「ふーん、なんだろうね」



あ。



「今!今出た!」

「え?」

「なんだろうねとか言わなかったでしょ!なんだろう“な”とかだったじゃん!」



ああ、と納得した様子だった。



「そう言われてみたらそうかも」

「でしょ?」

「無意識なんだけどな…いつ初めてそう思ったの?」



わ、まただよ。
もう突っ込むのも面倒になってきた。



「先月くらいからかなぁ?よく覚えてない」

「そっか」

「なんか、柔らかいってか、女々しくなった?的な」


女々しいって、って笑ってたけど、
実際最近の秀の口調はカマくさい。(とは本人には言わないけど)

そう思ってると、秀は。



「たぶん、に釣られてるんだよ」

「私に?」

「うん、そう言われてみたら学校の友達ととじゃあ
 喋り方違うかもなって今考えてた」



へー、そういうもんなんだ。
使い分けてるとかじゃなくて、釣られて無意識にそうなっちゃうのね…。
私は何か、秀から影響受けていたりするのかなぁ。



「ヘンかな?」

「んー、違和感あるけど、嫌じゃないよ。そのうち慣れるだろうし」

「そっか。ならよかった」



柔らかく笑うもんだから、
もしかしたら似合ってるかもな?
なんて思ってみたり、
逆に「〜だぜ」なんて言い出したら面白いなー
と勝手に想像して心の中で笑ったりしてた。






















実際は大石が主人公に慣れてきて甘えてるのさw
最近大稲の大石の喋り口調を柔らかくするのがブームなんだけど
更にその症状が極端に現れてるカップルを描いて見ました。

たまにネットの記事で、付き合って男性に引いたことってので
赤ちゃん言葉、猫語ってのがあって、
大石それだったらどうしよう…と怯えている(笑)


2012/05/12