* 2次と3次を両立していくStyle *












「なーに書いてるの?」



待ち合わせ場所。
ノートにシャーペン握って待ってた私は、
さっとノートをたたむと鞄に閉まった。


「ナイショ」

「また夢小説ってやつ?」

「んー…まあね」


、彼氏持ち。彼氏は二人。
リアル彼氏と、心の恋人。カッコ笑。

そして、リアル彼氏には、私の趣味もバレている。
といっても、詳細を理解しているわけではないようだけれど。



「面白いの?」

「面白くなかったら書かないでしょ」

「読ませてよ」

「ヤダ。さー行こ!」

「ぬー…」



変な鳴き声で唸ってる。
それがおかしくて、思わず声を出して笑う。
後ろからぴょこぴょこついてきながら質問攻めにされる。


「どんな内容?」

「言わない」

「えー…どうせオオイシが出てくるんだろ」

「……まあね」


そこまでは理解してるらしい。ワライ。
前に、好きな漫画の話とかをしたときに名前を出してしまったことがある。
まさかこんなに執念深く覚えてるとは思わなかった。
一瞬ちらっと言っただけなのに、よく覚えてるなあ。
普段は人の顔と名前なんてなかなか覚えないくせに。



「書いたの誰が読むの?」

「私。と、ネットの同士たち」

「ドーシ?へ?」

「だから、同じくそのキャラが好きな人たち」



バレてしまったからには仕方がない、という感じで
最近では必要以上には隠さずに話してるけど、
変に興味を持ってしまったようで色々聞かれるのが困りどころ。
世間のカップルのように、完全に黙っといた方が良かったかしら…。



「オオイシが?」

「…そう」

「オオイシって人気なの?」

「いやー大きく見積もって中の下ってとこじゃん」



我ながらへりくだった評価だな、とくっくと笑う。

だけどそれが気に食わないのか、
横にいる人は顔をしかめている。



「ねえオオイシってどんなやつ?」

「えー?……ハゲ」

「ハゲっていうけど、じゃあなんで好きになったの?」

「ハァなんでだろね…そう言われるとわからないよね…」



爽やかなとこ?違うな…
優しいところ、は確かに良いところだけど
それが理由で好きになったんだったかな。はて。
そもそも好きになったのと小説書き始めたのどっちが先だっけ。
なんか書き始めたら好きになった気さえしてる…
つまりあれか、自分の理想通りに動いてくれる大石が好きなのか、
じゃあその理想ってなんだ。本当に大石は理想なのか。
やっぱりよくわからないよね…心の恋人コワイ。



「でも好きなんだろー?」

「まあねぇ」



好きと認めるのもなんか悔しいな、
という感じのこの歪んだ愛に苦笑していたら、
横からは、ぐぬぬぬぬ、なんてまた変な鳴き声が聞こえてきていて…



「俺とそのオオイシってやつどっちが大事なんだよ!?」


「どっへええええぇぇぇぇぇぇ!?!?」



何!?
そうくるの!?
2次元に嫉妬し始めた!?!まさかの!?!?

そうか、もしかして、
大石の名前もよく覚えたなとか
やたら連呼してくるなと思ったけど!
それってつまり、もしか、もしかして…


この人ヤキモチやいてるー!?!?(バカな!)




「いやいやいや!落ち着いて!2次元ですよ!?」


「2次元だろうと3次元だろうと関係ない!」




えええ何この展開。





「俺はいつだってお前の一番でいたいんだよーーー!!!」





ドゴーン。


リア充爆発。





「負けました…」

「え、どうした?」

「萌え死ぬ…」

「あれ??え、え???」





天然彼氏を持つと大変ですね。とあれ、


2次元もほどほどに……ね!






















こういうのが私の中で流行ってるのだろうかwww
二次元と三次元の融合wwww

彼氏がこれだったらウザイなぁ、と思った人、
英二と思って変換できますので、
つまり英二ってウザイんだなと気付いていただければ本望笑
(別に英二と思って書いたわけじゃないんだけどねw
 私がリアルで可愛い男の子好きだからねw)(←…)

ここまで極端じゃないけど最近プチやきもち感じるので自重しますwwww


2012/04/29