* 前じゃなく横よりも後ろ *












おーいしの



背中が好き。





「ねぇ、後ろ向いて」

「どうしたんだ」

「いいから」




敢えて後ろから


ぎゅっと。




「これが一番落ち着く」

「そうか。俺は、なんか胸元が寂しいけどな」



何かを訴えられてる気がしたけど、無視して、

その広い背中の一角に、額を当てた。



かすかな温もりが布越しに伝わってきて、

聞こえる鼓動は相手のものか自分のものの跳ね返りか考えて、

いつもより早いそのテンポが、お互いのものであることを期待した。



怒られないかなと思いつつも

ずっとそのままでいた。






















背中っていいよね、と思って。
自分よりもとかじゃなくて、
その圧倒的広さと絶対的な温かさに。

現実込みなんだが詳細を書くと自分アボン。(笑)

なんで名字でひらがな伸ばし棒なのかとか考えると良いと思うよ。
(↑未来に自分がこれを読んで意味を思い出すための秘密の言葉)


2008/02/18