* そんなParadox *












手と手を握り合って。

初めて、私から手を握ったことに気付いて。


だけど最初で最後かな。



「別れよ」



私の言葉。

君は、一瞬固まって。


「オレのこと…嫌いになった?」


伏せられた顔で、
元々大きい目が、ほとんど見えない。

だから私は眼を見て話す。


「ううん、嫌いなんてことない」

「じゃあどうして…」


顔が上がる。

視線が搗ち合う。


どうして?


そんなの、

答えは簡単。


「もう、好きってこともないみたい」


嫌いじゃないけど、
好きでもない。

なんて言い表せばいいのか分からない、この気持ち。


だけどこれだけは確か。



「一緒に居るの息苦しい」


嫌いってわけじゃ、ないんだけどネ。



そう付け加えて、手を振り払った。


さよなら。

さよなら。



背を向けて歩き出すと、

締め付けられるみたいで、息苦しかった。


だからこそ。



さよなら。


サヨナラ。






















嫌いじゃないけど、好きでもない。
一緒に居ると苦しいけど、離れても苦しい。
結局、どっちをとっても同じなんだろね。
だからこそ、離れるのを選んだんだと。

私はいつも、どっちをとっても満足する人間だけど。(笑顔)
「こっちにして良かったぁv」って。
別のにしてれば、別の良いことがあったんだろうけど、
その事実にも気付いてるけどとりあえず今が最高だからオケ。

パラドックス万歳うぇー。

元ネタはとある場所で書いたオリジなんだけど、
話し言葉と後書きだけ書いてアップ。貧乏人☆


2005/11/08