* 確率論? *












「部員が足りないんだとよ」


試合中の、ふとした会話。
横から声を掛けられたオレは、辺りを見回す。

ベンチに5人居る。
コートに2人居る。
応援には女が一人。

確かに、合計で7人だ。
参加できる最低限ギリギリの人数。


「試合が補欠まで回ったらどうなんだろな」
「あの女がやるんじゃねーのか」


クスクスと笑った。
どうでもいいバカらしいことを想像するのが好きだ、うちらは。


「てか、本気で。どうすんだろな」
「もう一回同じ奴が試合するとか」
「そんなことできんのか?」


さあな。としか、答えようがない。

そんな細かいルールは知らないし、
そもそも、青学には不要の心配事だ。


「俺も不動峰に入ってたらレギュラーだったかもな。
 実はさ、うちの区分って峰中だったんだよ」
「はっ。どうせ入っても補欠だろ」
「言ったな?」


そんなことを話して笑い合いながら、
試合が進んでいくのを眺めていた。

先輩たちはやっぱりスゲェな、とか、
相手も結構やるじゃん、とか。


確か、部長の橘って人以外は
全員2年だとか言ってた気がするな。

なんだ…アイツ、同い年か。

身長は、多分オレより低い。
それとも横に居るのがデカブツだからそう思えるのか?
いや、見たところ不二先輩より小さそうだからオレよりも小さいはず。

テニスは…。
どうだ。オレとどっちの方が上手い…。
向こうの方が…いやいや、今はダブルスだ。
シングルスでやったらオレが勝…てるかな。

……。


「なんか…」

「ん?」


こんなこというの、
オレらしくねぇと思ったけど。
同い年の奴に言うのも癪だったけど。



「…カッコイイよな」



コートの中を見て、そう思った。
ラケットを見て、走り回っていることが。


「あーあ。いつになったらレギュラーになれるんだろな、オレたち」

「人数少ない学校に転校すれば即行だぜ」

「バーカ」


本当に、バカらしいことだと思った。

自分がレギュラーになるっていうのは
どういうことなのか考えて、
気付かれないように、こっそりと溜息を吐いた。






















接点がない二人を真ん中BDだという理由で
無理矢理小説にしてしまおう企画。(※単にくっ付けたいだけ)
てなわけで、猛烈にときめいてしまった荒井&桜井。笑。

誰と会話してるのか不明。爆。
だってだって、不動峰戦のころまだ
荒井先輩って林とマサやんと仲良くなかったもん…。

忘れちゃいけない事実だが不動峰って公立なんだよね。トキメク。

荒井先輩→桜井君って感じになっちゃった。あははん。
だけど本命は荒井先輩→3年生ですから。(ぁ


2005/05/15