* Longing ceLuLean *












   …好きになっちゃったんだけど。


   …考えさせてくれるかな。







 それは、一週間前の言葉。








  「私…大石のこと、好きじゃなかったみたい」




今、屋上のフェンスに掴まって。



ここからだと、広がる森も建ち並ぶ住宅街も一望できる。





  「そうなのか?」


  「うん」





自然と都会が入り混じる中。






  「なんていうか…憧れだったんだ」






ここからの空は、どこまでも広い。







  「だから…この前のことは忘れて?」






はにかんで。



戸惑って。






  「告白しただけで満足しちゃって。それで…ただの憧れだったって、気付いた」









視線は離さなかったけど、本当は空を見上げたかった。








  「参ったな…」


  「え?」






戸惑って。



はにかんで。








  「こっちは、告白されて意識し始めちゃったんだけど」








暫くの間。



背景に見える青い空に焦がれた。








   好きになっても いいのかな。



   好きでいても  いいのかな。










     …いいよ。










 ―――――― だいすき な青い空は あこがれ そのものだと思った。






















雰囲気重視。てかそれだけ。
どっち視点か分からないようにしました。
寧ろナレーター式?
一応、私の中では片方からの視点なんですけど。

私はどうも屋上というポジションが好きな気がします。

題名の意味は、恋焦がれる(or憧れの)空色。カナ?
わかんない。日本語訳って苦手です。
ちなみにサブタイ:-ove-ike -ong
愛のような憧れ。-には題名の余りを入れて。


2004/03/20