* -happiness- *












最近の若者は不平不満が多すぎる。

もっと現状を楽しもうとか思わないのかね。



そんなことを考えてますが。


ぼーっと空を見上げてます私、今年17歳になります女子高生。


といっても、その言葉の響きとは随分違った娘ですが。

そもそも、高校生じゃないし。ハイスクール生だし。


見た感じは小学生。

相当オマケして中学2年生ってトコ。

参ったことに外見だけじゃなくて内面までもコドモ。

だから、丁度いいカナとも思う。


ヤケに大人びて見えるくせにガキだったり、

幼児体型のくせに思考がだけが大人びてるよりは、

バランスが取れてるんじゃないかと。(負け惜しみ?まあまあ)



今も、家の近くの土手に腰を下ろしては空を見上げてるわけですが。

誰も不審に思うことはありません。

それは年齢の問題ではなく、この国の人柄の問題もあるのかもしれないけど。


差し込んでくる陽光。

あまりに眩しいから、腕をかざした。



ドイツの空は、広いと思う。

日本よりずっとずっと。

だけどそれは、東京で育った私の偏見かもしれない。

日本というと、ビルが立ち並ぶ都会がまず浮かぶのだから。


じゃあ、考えを変える。





―――空は広いと思う。







真っ白な飛行機雲が一筋。

青い空を切り裂くように、長く。


それを見ているだけで、

辛さなんて全部吹き飛んで幸せになるから、不思議。





辺りを見回した。

小さな野花が咲いていた。


冬の間は、無かったのにね。


指で軽く弾いて、そう思った。

そして同時に、もう既に春が近付いているということを実感させられた。



そっと鼻を寄せる。

ほのかに。薄かったけど、いい香りがした。


なんとなく、度々訪れた公園のことを思い出した。


一人で行ったこともあったし、二人で行ったこともあったし。

遊びだけの時もあったし、真面目な話もしたし。



それを、懐かしい思い出と感じてしまう自分。

だって、あまりにも遠い。

…寂しいな。


だけどね、寂しい時だって…笑顔を思い出すの。

それだけで心が温かくなる。

寂しさの変わりに、沢山の愛しさで満たされる。


それもなんだか切ないことなのだけれど、

でも再開した時の喜びは、こんな切なさの比じゃないから。



前は、普通だったのにね。隣に居ることが。

だけど、ずっと前は特別だった。近くに来るだけで。



幸せっていうのは、近すぎると気付けないモノ。

遠すぎると、いくら腕を伸ばしても届かないモノ。


だから、歩き出さなきゃ。



そうして、小さな幸せを拾い集めて。

そしてそれを、“幸せ”と認識することから、始めよう。












 「シュウーーーーー!!!」













絶対に届かないのに、大声で叫んだ。

なんだかすっきりして、私は笑顔になった。





空が余りに広いから。

あの人が余りに遠いから。



このちょっとした差が、嬉しいね。











 どんな些細なことでもいいの。


   幸せと感じられるなら。




  幸せを幸せと感じられる。






   ―――それがシアワセ。






















自分が作った歌で歌詞創作。
二つの歌を混ぜこぜして完成。

どうってことないけど、これで表夢100作目。
大したことじゃないけど、私は幸せです。
どんな些細なことでも、幸せと感じられたら、それはシアワセ。

……あっ。歳バレたかな…。(滝汗)
(この発言で確実にバレた/黙ってりゃいいのに…)


2004/02/17