キミは忘れているかも知れないけれど。



あの時貰った言葉と想いは


今も僕の心の中で生きている。





思い出して欲しくて。


だけどそれ以上に



心から祝いたくて。











  * ・・・は笑顔の中に *












教室の窓を通してみる日はまだ低い。


カチコチと時を刻むその音を聞きながら。

さきほど黒板の左端で確認した日にちを思い起こしながら。





今日もまた、一日が始まるのだと。







確か、あれは1年近く前のこと。


9ヶ月…下手したら10ヶ月前のことなんじゃないか?




『おめでとう』



当日に貰った温かい言葉。





『プレゼント、少し遅くなっちゃったけど』



ひと月遅れて貰った優しい想い。






あの時俺は、なんと応えたか。





「そういえばそんなことあったな」とか言えるほどにあるとき突然。


忘れた頃に、お返しするよ、と。





実は自分でも忘れそうな気がして、不安だったけれど。








だけど時折。

例えば落ち込んだときに、見るんだ。


あの時に受け取ったプレゼントを。




木の枠で出来た、写真立て。

形は貰った時のままで、今も中には何も入っていない。



ただ、台紙として入っていた、青い空を背景にした虹だけが。





それを見る度に約束を思い出して、励まされてきた。










今日は、そのお返しをする時。
















来た。



今日は朝練がない。

教室に一番についた俺は、何人もの人を受け入れてきた。


半数ほどが訪れた頃、やってきたキミ。

俺はゆっくりと立ち上がる。



いかにも待っていたという感じで、少し気恥ずかしいけれど。

他の人に先を越されるくらいなら、マシかなと。









「ん?」





その名を呼べば、キミはくるりと振り返る。


思わず綻んだ頬と、心なしか温まる胸はなんなのか。






「今日、誕生日だよな」


「え…憶えててくれたの?」







勿論だよ、と答えた。


自分が貰ったプレゼントは、今も俺の机の上にある。







プレゼントだけではない。

キミに貰ったものは。



例えばこの温かさとか。


愛しさとか。





去年の今頃は、お互い知り合えていたかも分からないというのに。


それでも今年の今、俺はこう願うんだ。




例えば、キミが落ち込んだとき。


支えてやれる存在が、自分であるように。






最後に加えて、「好きだよ」と。



キミが、笑顔を向けてくれるように。










 今日の空は、心をも澄み切らせるような青です。


 同じ一つの空。


 君の目にも、鮮やかに映っているのかな?










  「ハッピーバースデー」









最後に付け加えた言葉に。




キミは笑って、こたえてくれた。














    おめでとう と ありがとう をアナタに。






















ハッピーバースデー真美ちゃん!!
というわけでお書きいたしました。
この一年間。昨年のことを振り返りながら。

Q.“最後に付け加えた言葉とは?”(テストに出る。)
「ハッピーバースデー」だと思った人、グラウンド10秀!←?
これが分かれば“こたえる”の正しい変換も見えてくる。はず。

ドリームを自分以外の名で書いたの始めてかも…。
(お名前お借りしちゃいました。えへv)
(本命は大稲だけど大菊も好き←本人には通じるはず)

こんな拙いものではございますが読んでいただけたらこれ幸い。
色々と仕掛けたんだけど…全部分かるかな?(ニヤリ)
書いてて楽しかった。(笑顔) レッツラブ大石ー!!


2004/02/05