* Check Mate! *












それとなく鼻歌を口ずさむ私。

隣の席から大石が声を掛けてくる。


「機嫌良さそうだな。何かあったのか?」

「ナイショ」


即行で切り返す私。

向こうは、眉を顰めると苦笑した。


そんな中でも、鼻歌は続く。


諦めたのか、溜息を吐く秀一郎。

自分のことに戻ろうとした。

ので、慌てて引き止める私。


「うーそウソっ!教えてあげるってば」

「いや、別に無理に聞き出そうとは…」

「いいから聞いてっ!」


突き放したと思ったら、今度は手繰り寄せる。

ちょっとずるくも感じられる。


恋は駆け引き。まるでゲーム。



「あのね…」



今日は、特別な日だってこと。

それを教えてあげる。



そう、特別な日。


即ち、私がゲームに勝利する日。





「今日はね、私たちが付き合い始めた日になるんだよ」





大石は目を大きく見開いて、固まって。


それを崩すと、微笑した。




「それは知らなかったな」




その笑顔は、即ち降参のサインですか?


白旗揚がりました。





チェックメイトっ。






















夢百題の『No.011 恋愛ゲーム』を意識しました。
この話↑、4月1日は春休みだという突っ込みがあるのですが。(痛すぎ)
まあ、春期講習とか…さ!(無理矢理)
それから一年近く経ったある日のことですさ。

題名、本当は一単語なんですけどね。
クラスメイトをチェキラッチョ☆という意味も兼ねたので二単語。

そんなわけで(?)1月20日は大石の誕生日まで100日記念です!
皆さーん盛大に祝いましょう!
これからもカウントダウンは続くぜイエイイエイ☆★


2004/01/19