* Myベストサイズ *
「周助ってさ…テニス部のレギュラーたちの中にいると小柄に見えるけどさ」
胸に寄り掛かる。
「こうするとさ、全然大きいんだもんな」
温かい、ふところ。
思わず溜息を吐いた。
すると、向こうは優しく笑って。
「が小さいんじゃない?」
「ウルサイ」
ごん、と頭突きを喰らわした。
しかし大した痛みはなかったのか、周助はひたすら笑ってた。
もう。
悔しいなぁ。
だけど…温かいや。
「…私が180もある巨人じゃなかったことを感謝するんだね」
「それはちょっと大袈裟じゃない?」
周助はまたくすくすと笑う。
照れ隠しも兼ね、怒りも篭め。
私は周助の背中をゴンと殴った。
だけど、向こうは優しく包み込んできたので。
私も、包み返した。
大きすぎもなく、
かといって小さくもなく。
周りと比べてではなくて、
全ての基準を私にして。
――アナタが私のベストサイズ。
不二って、華奢だ小柄だのいっても、
167っていえば中3だと平均かそれ以上じゃない?
というわけで書いてみた次第でございますよ。
主人公は平均よりちょっと下だと尚宜し。
だけど結局は、他と比べてではなくて、
自分たちがどうかってことなんですよね。ハイ。
2004/01/18