* 初夢正夢無我夢中 *












「景吾ぉ」

「あ?」



振り返ってきて見えたのは、

余裕ぶっこいた、というよりかは人を舐めくさった顔。



「……なんでもないヨー!」

「何キレてんだよ」



その通り。

何で怒ってるんだろ、私。


そもそも、怒るんだったら呼ばなきゃいいのに。



だけどね、背中を見たらなんだか呼びたくなってしまったの。


この感情は、なんていう名前?





「あれ以来、意識するようになっちゃったじゃん…」


「なんか言ったかよ」


「べーつにっ!」





頬を膨らます私。

向こうは、「そうかよ」とか言ってた。


…全部バレてるカナ?


困るような、それが心地好いような。




不思議な感情。





前までは、全然意識してなかったのに。


初夢で、アナタが見せた、たった一つの笑顔。





現実でも見つけたくなって、私は背中を追うことに決めた。


別に、好きってわけじゃないんだケド。





「とにかく今年も宜しくネ」


「…ワケの分からねーやつだ」





どうでもいい奴から、気になる奴に格上げ。




少しずつ、階段を上っていくのかな?


この名前のない、不思議な感情は。






















初夢で3連続跡部出演記念。
(実際は一度も微笑んでなんかいないけど)
日記で余分な宣言しちゃったので(…)執筆。

どういう状況にいるんだか分からないなぁ。
二人の関係も不明。名前で呼んでる辺り親しいのか?
ありがちだけど幼馴染?

しかし…本気で私、跡部信者への道を歩むしかないのかしら…。(汗)


2004/01/03