* temper down, babe *
「どうでした?この2週間」
「どうって言われてもな…」
薄暗い部屋の中、体を絡めての会話。
そんな些細なことで、こんなにも幸せを感じる。
「慣れない方やってさ。感想は?」
「うーん。一回目は痛かった、かな」
正直な感想を述べた。
英二は、「オレの苦しみが分かっただろー!」と言った。
すぐに「冗談だよ。オレ幸せだもん」と言い換えたけれど。
オレが腕を怪我していたその間、
俺たちは要するに…立場を逆転していた。
『重い物持ち上げらんないんでしょ。
オレが善がる余りに腕に負担掛けたなんつったらシャレになんないかんなー』
怪我をしてから初めての夜、
そこまで言うと英二は笑った。
そんな状態にあれ、欲が治まるなんて事はないわけで。
この2週間、どことなくぎこちない時を過ごした。
「大石、もう完全復活したんだろ?」
「ああ」
それを確認すると、英二はにっと歯を見せた。
ゴロンとベッドに仰向けに倒れこむと、言った。
「やっぱ、こっちの方が落ち着く」
にこ、と穏やかな笑みを見せる英二。
俺は笑い返した。
「俺も、かな」
久しぶりに、いつもの形で合わせた身体は、
秘められた多くの熱を伝えてきた。
でも…それでも。
――熱いというよりかは、温かい夜だった。
堂々と表の日記に裏々気味な作品を書いた自分にイヌイハイ。
やっぱり私に向いているのは大石攻か?
と本気で考えてしまうよね。(遠い目)
こっちの方が落ち着くというか。
大石受書けないよーぅ。無理だよぅ。
どうしたものか。
結論からいうと、大石がいればなんでもいいってことで。(ぁ
2003/09/24