* クラスメイト *












――平成××年5月1日 HR前

私の机の周りはそれは凄い人だかり。



「「どういうことよ!!」」

「……ありゃ?」


に加えてクラスの女子が総動員で詰め寄ってきた。

やめておくれよ。怖いじゃないのよ。


「まあ、落ち着いてくれたもう」

「これが落ち着いていられますか!」


…ごもっとも。

まあ、理由は分かっています。


学校では秘密にしようと約束しつつ、

登校初日、ファーストサイトで呼び名をコール。


「いつから下の名前で呼び合うような仲に!?」

「っていうかシュウってなによシュウって!!」


みんなの気迫が恐い。

手を前に出してどうどう、と宥める。


「実は、カクカクシカジカで…」

「誤魔化すな!」

「そーだー!!」


……。

まあ、ここまで言われちゃ仕方ないよね。

ごめんシュウ、一日目にして約束破りまくりです。てへ。



「…昨日から、付き合ってるの」



一瞬沈黙。

そして爆発。



「えー!?どうしてどうして!」

「両想いだったの?」

「告白はどっちから!?」

「ついにやったのね、…」

「なに、ちゃんは知ってたわけ?」


恋バナになった途端声のトーンが変わる女子集団の恐ろしさ。

まあ、自分もその中の一部といえば一部。


自席から、シュウがこっちを見て苦笑した。

私も同じくして返した。


「何アイコンタクトしてんの?やっらしー」

「ねー」

「な、なんだよそれは!?」


そしてまた、笑いが弾ける。


私がシュウを好きなのとは、また別の感情で。



クラスのみんな、大好き。




















懐かしの3Dを思い出した。みんなどうしてるかのう。


2003/09/18