* 100人よりも1人のアナタ *
――何も求めていないの、たった一人アナタ以外は。
「アンタってモテるよねぇ」
掛けられた声に振り返ると、
感心なのか茶化しなのか皮肉なのか
なんともいえない表情をした友人の姿があった。
「聞いたよ。他校の生徒にも告られたんでしょ。それも二人も。しかもメッチャ人気の」
「そうなんだけどー…」
口ごもらざるを得ない。
告白された、それは事実だ。
だけど、私はそんなこと望んでいなかった。
他人からみれば、なんと羨ましいことだと、
中には私のことを恨めしく思う人だっているかもしれない。
だから贅沢な悩みだってわかってる。でも……
「どんなに大勢にモテたって、自分が好きな人に好きになってもらえなければね」
嫌味になっていたかもしれない。
でもそんな意図はない。
本当に、言葉通りの意味で、
自分が好きな人その一人にだけ好きになってもらえれば、
他の誰からもモテなんかしなくたっていいのに。
「たった一人だけでいいんだけどな…」
数え切れないほど告白されてきた、
その中に、アナタが含まれていればどれだけ良かったことか。
事実が伴わなければ、確率なんてなんの意味もないなって、実感して深い溜め息が出た。
テニラビのMARINE DESTINYガチャでピックアップにも関わらず
SR大石が全然出てきてくれない悲しみで書いた(笑)
確率2%未満のしけ具合だぜ、信じられるか…?
なんかもはやメッセージ性がある事象なのではと思って
夢小説にしたためるしかなかった(笑)
2019/06/14