* 君の声を探して。 *












初めはどうとも思っていなかったんだけれど。

いつの間にか、心惹かれている自分に気付いた。


私とあの人は、違う学年で。

普通にしていれば、関わることがあったかさえも分からなくて。

だけど、偶然にも同じ委員会だったんだ。

そう、偶然。


テキパキと働く先輩を見て、

凄いなーとは思ったけど、それだけで。

恋愛感情なんて、自分は持つことすら出来ないと思っていたのに。


それを解き放ったのは、他の誰でもない、貴方。


話し声を何気なく聞いた。

澄んでいて、綺麗な声だと思った。

耳に優しく語り掛けてくる。

でも、心に強く響いてくる。


不思議だね。

それを聞いただけで、体中が温かくなるなんて。


目を閉じてしまえば、貴方の顔は見れない。

だけど、貴方の姿が見れなくたって、貴方の声は聞こえる。


いつの間にか、惹かれてた。

貴方にか、それともその声自体に惹かれていたのかも、分からないけれど。


だけど、好きなのかもなぁ、なんて。


貴方の声を、もっともっと聴きたい。

もっともっと、見つけていきたい。


その想いが一体何物なのかは、

私も知らない、未知の感情。

これから、探していこうと思うんだ。























友人に対する嫌がらせ。


2003/04/21