* give me a hug *












それは、あたしがシュウの家に行ったとき。
いつも通りお魚鑑賞会しながら話をしてたとき。

ふっと会話が途切れたとき、
私が言ったセリフ。

「…ねぇシュウ」
「ん?」
「……抱き着いていい?」
「ぶっ」

…結構真面目だったのに。
噴き出されてしまったよ。

「……笑わないでよ」
「違うよ、驚いたんだって。…が突然そんなこというから」
「だってぇ〜…」

稀に起こる、病のような衝動。
理由は分からない、ただ、体が疼く。

出来るだけ、近くに居たいから。
だから、強く願うんだ。

「ね、いいでしょ?」
「……」
「シュウ?」

シュウは、下を向いたまま固まっていた。
そこを覗き込もうとしたとき…。

「…問答無用っ!」
「ほぇ!?」

強く、抱き締められた。
全身に感じる、あなたの温もり。

応えるように、そっと背中に腕を回した。

「…あたし、この瞬間が一番落ち着く」
「俺もだよ」

優しい言葉も、また、
心に安らぎを与えてくれる。

包まれる腕から、
幸せを感じる。


だから、離さないでいてね?

いつだって、どこだって……。






















はっは〜、ジャスト10分作!
短い…短いよ。(涙)
甘く仕上げてみた。砂糖たっぷり。
でも、実はこーっそり次の話の前フリっぽくしてます。(最後の二行辺り)

はぁ。はぐはぐされたい。(黙りなさい)
っていうかはぐはぐした(以下略)
なんつうか突発的に書いてみた。


2002/12/16