――自分は今大石の家にいて。
いつも通り部屋でごろごろしながら喋ってて。
会話がふと途切れた時、言われたんだ。
何か、いつもと違うことしたくない?って。
だから、頷いた。
後のことなんか考えず、
ただ新しい刺激を求めていたんだ…。










  * アイのシゲキ *












黙り込んだ大石は、オレを全裸にした。
ああ、これからヤるのか、とは思っても、
いきなり全裸にされるなんて、おかしい。
そのことには気付いていた。
でも、どうすることもなく。

大石はオレの後ろに回り込むと、
目に黒い布地をあてて結び始めた。

「…大石、何…してるの?」
「いいから、じっとしてろ」
「…何も見えないんだけど」
「だって目隠ししてるから」

オレは、大石の行動にただただ戸惑っていた。
自分が何をされているのか。
これから何をされるのか。
頭ではわかっているのに、認識は出来ない。

「やめて…これ、とってよぅ…」
「いつもと違うことしたいって言っただろ」
「そんなこと言ったって……あっ!」

真っ暗な視界の中。
突然首筋に触れてきた粘着質の何か。
五感のうち、大半の情報を占める“視覚”が消され、
物事の認識に時間が掛かった。
数秒後に、それは大石の舌だ、とわかった。

「おおい…し、や…やめ……」
「……」
「や…はぁん…」

どこに来るかわからない。
いつ来るかもわからない。
それが、いつも以上に自分の身体を敏感にさせていた。

「大石…やめ…て…」

そう呟いた時、
本当に大石の動きが止まったのだ。

「大、石…?」

・・・・・・。

「大石、ふざけないでよ」
「ふざけてないさ。英二がやめてっていうから」
「違う!オレは、この目隠しを…」

オレは必死の抵抗を試みた。
しかし無意味だった。
むしろ、逆効果だったのだ。

「あんまり逆らうと…」
「!?」

突然掴まれた腕が、上で合わせられる。
そして、布のようなものが巻きつく感触。

「な、なに…」

少し涙声になったのが自分でわかった。
すると大石に腕は解放された。
しかし、引っ張ってみると、動かない。

「大石…どこかに、結びつけた…?」
「アタリ」
「やだ、やめ…」

前は見えない。
手は動かない。
それに、恐怖を感じていた。

恐怖の後ろから、快楽への入り口が見え隠れする。

「ひゃぁん!」
「英二、いつもより感じてるな」
「だって、突然…!」

大石はオレの胸の突起に触れた。
指で弄くり、舌で弄ぶ。

「やめて!やっ…はん!」
「英二、可愛いよ…」
「大石、これ、とって…!」
「いつもと違うこと、やりたいんだろ?」
「大石!」

とうとう大泣きし始めてしまって。
涙声のまま、叫んだ。
それをも無視して、大石はオレの胸の飾りを
軽く噛んだ。

「ひゃぁ!」

全身が仰け反る。
しかし腕は固定されたまま。
身動きをとれない。

あまりのことに耐えられず、
迫ってきた大石の気配にオレは足で大石を追い払うようにした。

「大石!やめてってば!お願いだから、これとって!」
「だから暴れるなって」

もう既に大石はオレのことを聞いていなかった。
暴れるオレの足を掴むと、両方を大きく広げ、
また何かを巻き付けてきた。

今度は、さっきよりも細くて硬い感触。
どう考えても、それは縄だった。

「大石、やめてって!」

叫んでも、大石は聞いてくれることはなく。
結局、足は固定されてしまった。
恐らく、腕はベットの頭の方に。
足は反対側に一つずつ。

大の字とも言わぬ、人の字のような状態。

「大石…!」

オレは涙をポロポロと流した。
といっても、それは全て目隠しの布に吸い取られているのだが。
大石は目隠しの上から目の辺りにキスを落とす。
思わずビクッと肩を揺する。

「英二…大丈夫だから、じっとしててな…」
「大丈夫って…言われても……ひっ!」

大石は、オレの分身に触れた。
そして、摩るようにゆっくりと優しく手を動かした。

「はぁ…んんっ…ふ…」
「英二、なんだかんだ言って、すごく感じてるな」
「や……ぁっ…」

大石は、特に激しく動かすでもなく、
強く握るでもなく、
ただただ優しい愛撫を暫らく続けていた。

「おお…いし…オレ、そろそろ…」
「ん?どうした」

限界が近づいてくるのがわかった。
助けを求めるように縋り付いた。
しかし、大石はわからない振りをする。
きっと、否、絶対わかっているのに。

「大石、わかってるんでしょ…」
「いや…何が?」
「イジ、ワル…」

目からでた大粒の涙は布に滲み込み、
大きなシミを作っていたのがなんとなくわかった。

「はぁ!…ん…お願い、もっと、激しく…して…」
「初めからそう言えばいいのに…」

そして大石は、
オレのモノを掴むと激しく上下にずらし出した。

「あっあっ!大石…はぁっ…ヤバ、出っ…」

頂点に達しそうになった瞬間、
大石は手を止めた。

「お、いし…?」
「ゴメン英二、ちょっと用事を思い出したよ」
「え、なに…?」
「すぐ戻ってくるから、待ってて」
「なにそれ、大石!待っ…!」

言い終わる前に、ドアの閉まる音。
独りになって、水槽のコポコポという音が嫌に耳に響く。

「おおいし……んん…」

身体は限界だった。

「ヒドイ…よ…。はぁん!あっ…」

頭がぐらぐらして、
狂いそうだった。
真っ白のような真っ黒のような灰色のような。
苦しくってもどかしくってむず痒い気持ち。

「大石……イカせて、よ…」

本当に辛かった。
身体の奥から込み上げてきそうなものが、
ギリギリのところで止められている。
腕は繋がれていて、触ることは出来ない。
せめて物に当てることが出来れば、とも思うが
足も固定されていてそれもままならない。

「くっ……ぁ!」

ソコがビクビクと波打っているのがわかった。
目は閉じているものの、
自分の身体の事。
痛いほどによくわかった。
むしろ、ソコは完全に立ち上がって痛く腫れ上がっていた。

「オレ、もう…死にそ…」

意識が遠のきそうだった。
いっそのこと意識を失ってしまいたかった。
でも、ギリギリのところで保たれている理性。
それが、逆に辛かった。

「やだ……助け…」

誰もそこにいないのはわかっている。
でも何にでもいいから縋り付きたい気分だった。

「助けてよぉ!」
「ただいま、英二」
「……!」

叫んだ直後、聞こえたのは大石の声。

「大石…!」

その瞬間は、本当に幸せだった。
この辛い状態から抜け出せると思って。

「大石!どこ行ってたんだよ!!
 早く…助けて…」
「……」

でも大石が何かをしてくることはなく。
ただ、何かガサガサと音が聞こえた。

「おおいし…何やってるの?早く…タスケテ…」
「ちょっと待ってな」

そういうと、大石はオレの足を縛り付けていた縄を解いた。
少し安堵感が生まれる。
でも、身体は熱いまま。

「ね、大石…オレ、イキた…」
「わかってる」

大石は、そういった。
すぐに何かしてくれるだろうと期待した。
なのに。
思っていたこととされることは違った。

「な、なに…」
「落ち着けって」

オレは、今度は身体を裏返されてうつ伏せにされた。
膝を突いて、腰だけを突き上げさせられた体制で。

「おおい……ひゃぃん!?」

そのまま、後ろの穴に何かが差し込まれた。
初めは大石の指かと思ったけど、それにしては冷たくて。
人肌ではないと、とりあえず悟った。

「大石、何それ…痛い…」
「大丈夫、すぐ良くなるから」
「どうゆう………がっ…!」

思わず変な呻き声を上げてしまう。
オレが口を開いた時に、何かスイッチの音。
振動する機械音。
身体の中が、疼く。

「やっ!痛っ…大、石…もしかして…これ…」
「ん。バイブ」
「なんでそんなもの…!んぐぅ…」

膝がガタガタと揺れた。
顎もがくがくと震えた。

「やだっ…!止めて…痛い…」
「大丈夫、直に良くなるって」
「そんな…はぁん!!」

しかし、確かに大石の言うとおりで。
ずっと痛い思いでいっぱいだったのに、
それを通り越すと、何か別に感情が芽生えてきた。

「…ぃっ…あっ!はぁ…!大石!」
「どうした、英二」
「も…いいでしょ…止めて…」
「さっき英二イキたいっていってただろ?」
「ふわ…あっ…ヤダ…」

唾液が口から零れるのがわかった。
だが、それに構う間もなく。
乱れてきた理性を立て直すことで必死だった。

「オレはっ!大石に…イカせてほしいの…!」

オレは思いっきり叫んだ。
自分の思いを思いっきり吐き出した。
すると、大石は言った。

「じゃあ…あと30秒我慢できたら、止めるよ」
「んん…ふっ…」
「30…29…28…」

カウントダウンが始まった。
あと30秒、それだけ耐えればいいのだ。

「27…26…」

しかし、一秒一秒が妙に長く感じる。

「大石っ!もっと速く…数えて…」
「ダメ。俺時計見ながら数えてるから…20…」
「…ゃん……」

オレはシーツを思いっきり握り締めていた。
自分の身体の限界と戦うのに必死だった。

「17…16…」
「ぁっ…ダメ……」

ソコはヒクヒクと痙攣しているのが感じられた。
我慢汁も滲み出ているのがわかる。

「オオイシっ!」
「あと10秒」

もう、完全に限界だったのはわかった。
でも、こんな事をされながらも、
どうしてもイクときは大石とやないとイヤだ、と思ってしまう。
だから、必死に我慢した。
意識が遠のきそうになっても、歯を食いしばって。

「9…8…7…」
「ハァ…んっ…あぁ!くっ…」
「4…3…」

あと少し。
あとほんの少し我慢すれば。
それだけで、いいんだ。

でも

「2」

そのカウントダウンは


「1」


オレの身体への限界への読み上げでもあったんだ。




「も、ゲンカイ…!」

「0」





大石がスイッチを切るのとほぼ同時、
オレはその体制のままイってしまった。
今まで耐えてきた全てを、
白い形で吐き出した。



「ハァ…ハァ……」
「英二、大丈夫か?」
「ハァ……ひゃん!」

大石がオレの中からバイブを抜いた。
その瞬間、背中に電気が走る。

「大石…ヒドイ…!」
「ごめんな、英二」

大きな快楽が、逆に俺を苦しめた。
悲しいというより、悔しかったのかもしれない。

「…謝るのはいいからさ…次は、一緒にイコ?」
「そのつもりだ」

横で、ベルトの外される音がした。
そして、ズボンを下げる音。
ギシ、とベッドに重みが掛かる。
音だけが、オレの情報源。

「……」

いや、音だけじゃなかった。
後ろから迫ってくる、大石の体温。
それも、大石の存在を確かめさせてくれる大きな存在。

「力抜いてろよ」
「ん…」

そして、大石のモノが当てられる。
確かな、感触。

「んっ…ふ…」

ソコは十分慣らされていたものの、
入ってきた大きな異物感には、やはり痛みを感じた。
それでも、それが大石だとわかるだけで、気持ちが全然違う。
痛みすらも、快感。

「オオ、イシ…」
「エイジ…」

オレの声は、ほとんどが布団に吸収されていく。
でも、大石の声は、はっきりとオレに聞こえる。

「動くぞ」
「えっ、もう?」
「さっきから英二のこと見てて…俺だって我慢の限界だ」
「おおい…ひゃん!」

後ろから、何度も突かれる。
息をつく間もなく、激しく、奥まで。

「大石!痛い!イタイ!!」
「我慢」
「んぅ…くっ……」

オレは、大石のために必死に我慢した。
それでも、涙は出てくる。
痛みは、薄れてこない。

「英二…イイよ、すごく…」
「大石…!」

腰を打ちつける音が、
部屋中にパンパンと響く。
膝がガクガク震えた。
でも、腰は大石が固定されるから崩れ落ちることはない。
オレは体重を大石に預けた。

「英二…可愛いよ…もっと、英二のいろいろな部分を見せてくれよ」
「おおいし…」

少しずつ、中の痛みが和らいできた。
大石と繋がっている部分は、とても気持ちが良かった。

「大石、気持ち、イイ…」
「俺もだよ、英二…」

大石は、そういいながらも腰を引いた。
そして、そのままオレの中から身体を抜いた。

「おおいし…?」

もしかして、また大石がいなくなってしまうのでは、
と、恐怖が過ぎった。

「大石、いかないで!」
「大丈夫、英二の傍はもう離れないよ…。
 ちょっとだけ、待っててな」

大石はベッドから降りた。
ベッドはギシッとまた音を立てた。

大石の机の辺りから、
なにやらカチャカチャ音が聞こえる。
ペンや鉛筆が、ぶつかり合うような音。

「お、あった」

そういうと、大石は戻ってきた。
またベッドに重みが掛かる。

「俺は英二のこと愛してるよ…」
「オレも…大石のこと大好き…」

本当は大石の顔が見たかった。
でも、目隠しはされたままだし、うつ伏せの状態。
大石にされるがままなんじゃないか、とも思ったけど、
それでいいんだ。
大石のことなら、受け止められると思ったんだ。

「英二…綺麗だよ」

大石はそう言った。
そして、また中に進入してきた。

「はぁぐっ!…はぁ…」
「英二…俺は英二のことを愛している。
 英二さえあれば他は何も要らない」
「オレも…大石だけ、欲しい…」

さっきまでで慣らされてあったので、
進入してきたモノも素直に受け入れることが出来た。
繋がっている、幸せ。

「綺麗だよ、英二…」
「おお、いし……ゃんっ…」
「でも、人はいつまでも綺麗なままではいられないんだ…」
「…オオイシ?」

カチカチという音。
それが耳に響いた。
その音は、間違いなく…
カッターの音だった。

「大石!?なに…」
「いつかは汚れてしまうんだ…綺麗な花も枯れてしまうように」
「オオイ、シ…」
「英二…汚れないでくれ。俺のために、
 いつまでも美しく咲いてくれ……」
「っ…!」

背中に、刃物の感触。

「大石、痛ぃ…」
「綺麗だよ、英二…」
「おおいし…」

刃物が背中を這い回る。
着実に傷が付いていく感覚。
痛みは感じるが、
不思議と嫌な感じはしない。
快感とも言いがたいが、
痛みの中にも、小さな幸せを見つけた気がしたんだ。

暫くすると、大石は言った。

「……書けたよ」
「なんて書いたの?」

オレも聞き返した。
大石は、きっと笑顔で言ったのだろう。

「“アイシテル”」
「…オレも……」

大石からのメッセージ。
それが、妙に嬉しかったんだ。

「英二…大好きだ…いつまでも」
「大石…オレも…大好き!」

大石はオレの中に差し込まれたままだったものを、動かし始めた。
鈍い痛みが身体を包む。
でも、やはり嫌な感じはしない。
身体は痛いけど、幸せ。
むしろ痛かったのは、大石のココロ。
気持ちが伝わってきて、痛いほどだった。

「英二…好きだ」
「んっ!…ふ…」

腰への打ち付けが激しくなる。
口を閉ざしても、零れる甘い息。

「英二、気持ちイイ?」
「うん…すごい…ぁっ」

飛び跳ねるオレの身体に、
嬉しそうな顔をしている大石が浮かんだ。
大石の…顔が見たい!

「大石!」
「どうした?」
「お願い…大石の顔、見させて…」
「…そうだな」

大石は、オレの目隠しとベッドに繋がれていた腕を解いた。
そして、オレを仰向けにさせた。
目を開けると、暗闇に慣れていたせいか、少し眩しく感じられた。
といっても、部屋の電気は消えていたけど。
オレンジ色の光が、目に痛かった。
いつの間にか、夕方になっていたんだ。

そしてやっと見ることが出来た、大石の顔。
なんだか、少し懐かしく感じられた。

「大石…」
「英二」

目が合った。
自然と、キスをしていた。
触れるだけではない。
相手の舌を貪るように吸い付いて、
壊れるくらいに激しくって甘いキス。
含みきれなかった唾液が二人の間から零れだす。

「んっ…」

顔を離すと、糸が伝った。
夕日を浴びて、黄金色に輝いていた。

「英二…」
「大石…」

大石はオレの上半身を押し倒すと、また腰を動かし始めた。

「英二…綺麗だ」
「オオイシ…」
「いつまでも、俺のものでいてくれ…」
「オレも、大石とは離れないよ」

腰の動きが、次第に激しくなっていく。
それに比例して、お互いの限界も近づいてきた。

「英二…いいか、中に出して…」
「ん、いいよ…オレも…イク…!」

オレは全てを吐き出した。
少し遅れて、オレの中に大石のものが撒き散らされるのを感じた。

「ハァ…ハァ…」
「ハァ…英二、良かったよ…」

全身が心地良い脱力感に浸る。
大石はオレの中からモノを抜いた。
天国をふよふよ浮いてるみたいな感覚を覚えた。

脱力しているオレを、大石はまたうつ伏せにさせた。
そして少し黙り込んだ。

「大、石…?」
「…俺の愛は…こんなものじゃない」
「大石?…んっ!」

大石は、オレの背中を舐めた。
ザラリと舌が生傷を這う。
痺れるような、微かに心地良い痛み。

「英二…いつまでも綺麗でいてくれ…」
「大石…」
「いつまでも、愛してるから…。
 この傷に誓って」

そう言って、大石はまたカッターをオレの背に立てた。
そして、さっきよりも強く、突き刺された。

「うっ!痛っ…!」
「英二…綺麗だよ…」

そしてそのまま、カッターが引かれていく。
傷が深く彫られていくのを感じる。

「んっ…痛い…痛いよ……」
「英二…もっと、可愛い声聞かせて…」
「オオイシ…」

背中に走る鋭い痛み。
血が流れ出ているような気がした。
そこにも、大石からの愛を感じた。

「やっ!あ……ぉいし…」
「英二…エイジ…」
「あっ!痛い!やめて!!」
「エージ…綺麗だ…」

何度も深く刺されて。
傷が増やされていく。
それとも、初めに書いた文字をなぞっていたのだろうか…。

「オオイシ…!」
「いつまでも、俺の元で綺麗に咲いてくれ」
「大石……」

そういうと、また大石はオレの中にモノを差し込んできた。

「ゃっ!イタイ…!」
「英二…もう、英二から離れるなんて考えられない」
「んっ…!痛い…!」

腕に血が伝ってきて、その出血量に驚いた。
真っ白のシーツをも、赤く染めていく。
後ろの穴からも、血が出ている感触がした。

体中が血という情報で痛みのパニックに陥る。

でも、それなのに。


オレは何故か快楽を覚えていたんだ。



「んっ…はぁ……」
「英二…エージ…」
「っ…やっ!ん…ぁ…」
「英二、もっと…オレのこと…呼んでよ」
「オオ…イシ、大石…!」

頭の中は真っ白で。
痛みと快感がシンクロする世界に溺れていた。

「エージ…いつまでも、愛してるよ」
「オレもっ!大石のこと…」






 ア イ シ テ ル





そういった瞬間、お互い全てを吐き出し、
そして、意識を失った…。













お互い、シゲキを求めていたんだ。



痛みの中には、快楽が隠れているから。

本当に痛いのは、アナタの気持ち。

それを受け入れることにより、
痛みは快楽へと形を変える。



いつでも欲しいのはあなただけ。

他には何も要らない。



いつまでも綺麗でいるから。

美しく枯れずにいるから。

小さく咲き続けるから。

どんなことでも受け入れるから。

飛び切りの気持ちを捧げるから。

私はアナタのものだから。







 

  世界で一つの

 ア イ シ テ ル






















ぷひゃ〜。(息切れ)
…。自分の中で法則を見つけた。
あたしのあとがきって一行目必ず
ぎゃ〜とか、あ〜とか、い〜とかそれ系じゃないですか?(笑)
いえね、書き終えてとりあえず自分の心境を。(ぉ

…えと。
友人がメールで塾の漢字テストのことを言ってきまして。
シゲキだのギャクタイだので反応していた哀れな人です。(失礼)
そしてそのメールを読んだだけでここまでの反応を示す
もっと憐れな人は私です。(涙)

軽くSMネタ。きゃ〜!(走り去る)
でも似非くさいのがポイント。はっはー。
途中で大石の人格が変わった。笑。
それもまた愛故。許してやってくだされ。


2002/08/31