* 幸せのカケラ *












春の暖かい風が、俺たちの頬をくすぐった。
青い空の下、桜の花びらが舞い散る中。
公園の一角の、ベンチの上に、俺達はいる。

元来ひと気の少ない公園で、
たまに犬を連れて散歩している人が通るくらい。
こんな角のベンチなど、誰も目もくれもしない。
そこで男二人が、何かをしていようなど、誰も気にするはずがなかった。


どうしてこんなことになったのか、覚えていない。
いつの間にか、どちらからというわけでもなく快楽を求め合い、
気付くと、この状況にある。

「おおいし…やめよぅよ……こんなところじゃ、誰が来るか……ぁっ」
「大丈夫…誰も来ないから。それに、この状態で止めたら英二が辛いだろ?」
「んはぁ…やっ……」

常識と本能が渦巻く。
理性と欲が葛藤する。

すると、欲は拡大していく一方で
常識という二文字は頭から消え、
理性というリミッターは外されようとしている。

もっとも、前にこんなに可愛いこの人を置いて、
気持ちが萎えることなど、在りはしないのだから。


何も考えていなかった。
ただ身体の動くがままに合わせて。

気付いていなかった。
少しずつ変わってきている、世界と自分達に。

この時はただ、
その瞬間のみに過ごし、
その一瞬だけを感じ。
全てを呑み込んで。


「ひゃぁ…あっ!や…い、イク…んっ!」
「英、二…!」


そしてまた、全てを放り。
過去も忘れ。
未来も気にせず。
その時間(とき)だけを生きていた。


微かに廻っていく、
狭く小さな世界と共に。
























…短っ!(驚き)
いえね。
ちょっと友人のメールに打ちまして。(おほほ)
とあるかたの歌詞予想をしてて。
(題名で悟られるかしら)
んでその歌詞の内容に沿った裏小説を…。
(どんな歌詞だったんだ!?とか突っ込まないで下さいv/ぉ
 でもとりあえずは健全だった…うん)

なんというか公園。
月の終わりで結局書けずに終わった
青姦がここに!(悦)←死


2002/08/12