* 桃城武も桃のうち? *
部室でのこと。
海堂が一人でいるところに、不二がキョロキョロとして
何か見計らっているような様子でやってきた。
「かーいどーう君♪」
「な、なんスか不二先輩」
不二が妙なほどに明るい笑顔なので、海堂はちょっと引いた。
不二が必要以上な笑みな時は危険だと、もうこの部活内では常識である。
しかし、不二の話は徳なんてことないいたって普通なものだった。
「海堂ってさ、フルーツジュースとか好きでしょ。よく飲んでるし」
「あ、ハイ。そうっスね…」
海堂は答えると、不二は一瞬ニヤリと笑った。
怯え気味で瞬きする海堂だったが、
目を一度閉じてまた開くと、やはりどうってことない笑顔だった。
その笑顔で、訊いてきた。
「じゃあさ、フルーツ自体も好きでしょ?」
「それが…どうしたんスか?」
「どんな果物が好き?(にっこり)」
「え…リンゴとかオレンジとか…」
とりあえず先輩に聞かれるがままに答える純粋な後輩海堂。
不二の笑顔が気になったが、この際気にしないことにして正直に答えた。
「へぇ〜そうなんだ」
不二は、何か窓の外を見てタイミングを見計らうようにしてから、
少し大きめの声で訊いてきた。
「…じゃあさ、“桃”は?」
「はい。好きですよ」
「!?!?」
なんと、その瞬間口笛を優雅に吹きながら桃城が!
しかも運良くタイミングの悪いことに
不二のセリフの後半からしか聞こえていない!!!
「なっ…!!!(赤面)」
「ん?あっ、てめぇ!いつからそこに!!(動揺)」
桃城は、赤面してその場に立ち尽くしていた。
対する海堂も別に本気で告白したわけでもなんでもないのに激しく動揺している。
「いや、ついさっき…。お前、さっきなんて…!」
「違う!誤解だ!(フシューふしゅー)」
完全に、誤解されている。
しかし、必要以上に慌てている海堂の態度には、全く説得力がなかった。
「それじゃ、ごゆっくり〜♪」
「だぁー不二先輩!!なんスかそれ!!!」
「ふしゅーふしゅーふしゅー!///」
半ばスキップのような走りで部室から出て行く不二。
そうして、部室の中は二人になった。
桃城は滝のように汗を掻き、
海堂は完全に赤面状態である…。
そのころ不二はというと…
「だってあの二人、見ててじれったいんだもん。上手くやってるかな?」
楽しんでいた。
そして、当の二人……。
「………///(お互い無言で赤面)」
上手くやってはいなかったが作戦は成功だった。
元ネタ、夢です。(微笑)
本当に夢で見たのを、小説風にアレンジしてみました。
桃海…桃海っスよ!素敵な夢だった…。(浸)
赤面海堂大量に出してみた。(微笑)
薫の災難とかあるし、いいよね?(だれに訊いてんだ)
ってか二人とも乙女クサイ。
私的に桃ちゃんも受なんだよ!
ってか桃菊とか桃リョ(リョ桃しか書けない病は克服した…)とか書けるのに
なんで海桃になっちゃうの!?
永遠の謎。
これはもう受子×受子で先に進みません。ごちそうさま。
不二は結構二人のこと応援…ってかお節介好き?
対してリョーマは邪魔好き。(笑)
題名…思いつかなかったんです。(土下座)
2002/08/12(2002/12/02修正)