* 続・プレゼント *












「桃先輩、なんでそんな上機嫌なんスか?」

帰りの自転車の上、俺は訊かれた。
でも、訳を説明するのもあれだし、上手く促した。

「気にしちゃいけねぇーな、いけねぇーよ」
「…そうは言われても気になるっス」

越前はどうしても諦めない姿勢をとり始めた。
こうなっちゃったらコイツは動かないからな…。

「俺、今日誕生日だから。うん、それでだ!」
「あ、今日桃先輩誕生日だったんだ…」

うん。そうだ。誕生日だからだ。
嘘じゃないぞ。
…全部ホントかといったら違うかも知れねえけどよ。
でも、言い訳には十分だ。

そうしたら、越前は突然黙り込んだ。

「どうした?お前」
「いや、ちょっと…」

後ろを振り返ると、何やら考えているようだった。
しかし、その悩んでいる風な表情は一瞬にして消え、
いつもの生意気な笑いになった。

「Happy birthday! Um, this will be my present, I think.」
「は?今なんて言っ…」

何やら、ペラペラと喋られた。
英語なのはわかったけど、それは速すぎて聞き取れなかった。
意味がわからないので後ろを振り返った瞬間……

………………。

「お誕生日おめでとうございます、桃先輩」
「〜〜お前なぁ」

俺は思わず片手で顔全体を覆った。


だってよ、あんなの不意打ちだ。
俺が後ろを向くと同時に、目を閉じた越前の顔が横から伸びてきた。
そして、そのまま―――――。

「どう?誕生日プレゼント」
「どうって、……お前どういう神経してんだ?」
「さあ」
「……敵わねぇーな、お前には…」


今年の誕生日は、大騒動だ。






















続編ってことで;(滝汗)
これって…有り?有り?有り???
あたしはの中のリョ桃は
チャリの上からリョーマの不意打ちと決まってるのだろうか…。
ま、いいや。(オイ)

桃ちゃんBD記念パート2。

(追記:え、これ、おでこかほっぺと解釈していいんですよね??(滝汗)
 中学生怖いわぁwwww(2010/03/03))


2002/07/23